HONDA(ホンダ) CT90メーター修理＆カスタム

作業内容

担当者コメント

今回ご依頼いただいたのは、北米を中心に人気を博し、日本でも熱烈なファンを持つホンダのタフな相棒、CT90のスピードメーターです。後のハンターカブへと続くこのモデルは、そのタフな積載性と走破性で、現在も多くのオーナーに愛されています。ご依頼いただいた車両は北米仕様のため、メーターはマイル（MPH）表示がメインとなっており、国内の公道での実用性向上が最大の課題でした。

修理前のメーターは、オリジナルのマイルメインの表示に加え、長年の使用による汚れやくすみが見られました。まずはメーターの機能を完全に回復させるためのオーバーホールを実施。その上で、オーナー様の「国内でストレスなく乗りたい」という強いご要望に応えるため、文字盤のカスタムに着手しました。Before（マイルメイン）からAfter（キロメイン）へと、表示のプライオリティを反転。オリジナルの意匠を尊重しつつ、速度を示すメインの数字をキロメートル表示にすることで、日本国内での実用性と安全性を格段に向上させました。ただし、積算計はあえてマイル表示を維持し、CT90が持つ歴史とストーリーを尊重しています。

CT90のような輸出モデルのカスタムにおいて、単にシールを貼るのではなく、オリジナルのケースと機構を活かしながら、国内仕様と同等以上の品質で文字盤を新規製作する技術は、当店の大きな強みです。特に、カスタム後の文字盤の色使い（グリーンやイエローの細かな表示）は、視認性を高めつつ、CT90らしい遊び心とタフさを際立たせています。カスタムと修理を同時に高いレベルで実現できるのは、私たちが長年培ってきた旧車メーターへの深い理解と、妥協のない再生技術があるからこそです。

カスタム再生を終えたメーターは、まさにオーナー様の理想を実現した、実用性と美観を兼ね備えたコックピットの顔となりました。あなたのCT90をはじめ、マイル表示の絶版車を国内で気持ちよく乗りたいとお考えのオーナー様、あるいは他店で「無理だ」と言われたカスタム案件をお持ちの方は、ぜひ一度、当店の技術にご相談ください。あなたの愛車への情熱を形にするためのお手伝いをさせていただきます。